露点が安定しない

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課題・現象

窒素生成装置から排出される窒素を連続測定するため、 センサー設置型の露点計を使用している。 およそ-90℃露点と思われるサンプルを常時監視していた ところ、露点が日中に上下動していることに気付いた。 時間ごとの露点推移を確認すると、データ1の通りだった。 窒素生成装置の仕様によればサンプルの露点温度はほぼ 一定になるはずが、測定値が変化してしまう理由は?  
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【原因と解決策】タイトル

露点が変化しないサンプルを露点計で測定するなら、変化 が無いはずです。しかし、実際には測定値は変化する例が 多くあります。なぜでしょうか。

ある1つの項目に着目すると、理由がわかります。 グラフ2は、その場所での1日の気温変化の推移です。 午前5時が最低気温、午後2時が最高気温を記録して います。露点データと比較すると、傾向が一致しています。 露点変化の原因は、気温変化によるものだったようです。 最高気温14時の数時間後に露点は最高値(-88.5℃)、最低 気温04時の数時間後に最低値(-92℃)を記録しています。
 
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露点計は一定の測定環境が最も性能を発揮できる測定器ですが、現実として完全な一定環境を維持すること は困難なことです。空調制御されている室内での測定ならば心配いりません。しかし、屋外にセンサーを設置 すると冬は0℃以下、夏は40℃以上の温度になり、測定環境を一定にすることはできません。
測定環境の変化を防ぐ方法を模索することも重要ですが、環境の変化で数値が変動するものとして、その数値の 管理内容を改めるなど、柔軟に考えて測定することも時には必要です。

ここでは気温変化の事例を紹介しましたが、気温のほかにもサンプルの圧力や流量など様々な要素の変化に よって、測定値が予測値に達しなかったり不安定になったりする場合があります。それらの問題でお困りの かたは、お気軽にご相談ください。日本冶金化学工業がお手伝いいたします。

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